ここで決めたい!という日に身につける下着を
世の女子たちは勝負下着と呼ぶ。
ところで勝負下着ってどんなんだい。
下着で勝負ってことは見せるもしくは見られるのが前提。
ある日ルームメイトの洗濯物をたたんでいたら
その中からすけすけのベビードールみたいなスリップドレスが
出てきた。色はピンク!
「ねねねねねねね、何これ、何これ、何これ?!
いつ着てるの?!」とまくしたてる私に
「これがいいのよ〜」とにやける彼女(以下師匠)。
いい?いいって?何に?!
にんにく卵黄で最近疲れない、みたいな響き。
「もっとアナタもかわいい下着買いな〜、ピンクとか!」
く〜!なんだいそりゃ!ピンクって!
なにしろ当時の私は黒専科。
珍しく色つきかっても赤、もしくは紫であった。
師匠は言う
「だいたいアナタの下着はエロいのよ」と。
エロい?!エロいって?!
下着がエロくてなにが悪いんだい。
そもそも男なんて下着なんかみてねーっつーの!
心で叫ぶもなぜか肩を落とす私。
はぁ。
そうなのだ、思い返してみると剥ぎ取られた記憶すら
あれど下着をほめられたり、ましてやそれを見て興奮された
記憶というものがほとんどない。
いかんいかん!!それでは勝負にならん!
ただの動物ではムードのかけらもあったもんじゃない。
こうして私は勝負下着への意識改善を余儀なくされたのだった。
友人の元ヘルス嬢は「○○ちゃん、エロかわでいいよねー」と
お客に随分もてはやされたそうな。
これだ!
エロかわ。つまりちょっとエロくてかわいらしい、ということだ。
師匠の言っていた事とかさなる。
エロいだけではだめなのだ。ムード作りとかわいらしさ、ここが重要。
なるほどー、と師匠のすけすけを思い出す。
確かに。
では色についてはどうだろう。
やはりピンクなのか?
ファッション誌のスタイリストをやっている友人B子は
水着特集の参考にすべく男性に「女の子が水着を着ていると
何色に目が行く?」というアンケートをとったところ
その大半が「白」と答えたそうだ。
しかし又、「彼女に着て欲しくない水着の色は?」という
質問にも「白」と返ってきたのだ。
実に興味深い回答である。
「白」は確かに清楚ながらもなにか秘めたものを感じさせる。
要は白には目が行っちゃうけど、それが自分の彼女だったら
他の男性に大切な白を見せるわけにはいかないということなのだ。
試しに下着売り場でカップルを観察してみると男性はパステル系の
ピンクやイエロー、パープルなどを手に取っているようであった。
そうかそうか、そうなのか。
それならここで定義してしまおう!
究極の勝負下着を選考するならば、交際前なら白を、
交際中ならパステルカラーを!
エロい下着は新風を吹き込みたいときに使うのがベターということで
どうだろうか!
でも結構インナーの色や形って女性の気持ちにも作用するかも。
結局自分に似合うものを探してこそ、その人のホントの勝負下着になるんだよね。
とほほ。
存じております、ハイ。