「あなたの勝負下着は何色ですか？」
こう問われて口ごもってしまう人は結構多いだろう。
当たり前だ。
勝負下着と呼ばれるものは、自分のお気に入りでありことはもちろん、
戦場たるデートに「いざ！」と女が着ていくもの。
好きな人に気に入ってもらえるように相手のことを考えて買う下着でもあるのだから。
面と向かって好みを尋ねるのは恥ずかしく、
だからといって自分の好みで良いものかと悩む。
我々おなごにとって勝負下着とは、
色を選ぶのにもひと悩みする「嬉し恥ずかし」な目の上のたんこぶなのである。
だがこの世にはランキングアンケートという便利なものが存在し、
おおよその「男の好み」って奴の見当をつけることが出来る。
「○○君（さん）の好みじゃないなら意味ない」と思われた方。
ならば私の「自分（女）のための勝負下着」の考えも混ぜて、
ここに提案させてもらおう。
まず男性人気第一位の白。
清潔・けがれがないという色のイメージが大きいのだろう。
「今時？」と疑わしく思うかもしれないが、老いも若いも関係なく、
男性は「あなたの色に染まります」アピールがたまらん嬉しいらしい。
白じゃないと駄目な白マニアもいるくらいだ。
どんなに「もう汚れてるよ」てな女性も「真っ黒」な自分を白で偽ってあげよう。
これこそ思い遣りというものだ。
彼氏とケンカをして、これから仲直りする人も白がいいだろう。
白は気持ちをリセットしてくれる色でもあるのだ。
初めて肌を重ねた時に着ていた下着が白で、
同じ色・デザイン（同じ下着だと尚更いい）のものを着て見せれば効果的間違い無い。
彼氏が忘れ果てていなければ「あの時の……」と、
つきあいはじめの頃を思い出してラブラブ期が復活するかもしれない。
第二位は「セクシー。
刺激的。ドキッとする」という理由で黒。
これは女の子が大好きな下着の色ベスト３に入る色でもある。
このように男女共に大好評な黒い下着なのだが、風水ではあまりよくないらしい。
婦人科系の病気を引き起こし、恋愛運を下げる色なのだとか。
気にする人は、彼氏に会いに行く時に黒を身につけ、
帰りは別の色の下着を身に着けて帰ったらどうだろう。
いちいち面倒だという人は、ブラは彼氏を立てて黒にして、
ショーツは自分のために愛情運を上げる（らしい）ピンクをはいたらいい（上下リバーシブル可）。
第三位はピンク。
「かわいい。Ｈ。セクシー」と黒の時と似たような理由なのだが、
「赤や黒はドギツくて嫌」な男性の支持を集めていると思われる。
実はここまでの上位三色は、順位は違うが
女性の好きな下着の色の上位にランクインしていたりする。
おそらくこの三色は人間という生き物が好む色なのだろう。王道は強しである。
しかし勝手ながら私は思う。
「自分が、相手が好きだから」というだけで下着を選ぶのはあまりにもったいない！ と。
状況・自分の状態・相手に求めること。
その時々によってぴったりな勝負色というものがあるのだ！
「あ〜今日も疲れたなぁ。でも彼氏に会いたいなぁ。
よし、力を振り絞って行くか」という時は
グリーン系の下着を着けるべし。
緑は身につけると気分が安らぎ、リラックスさせてくれる色なのだ。
しかもそれを見た周りの人まで安らぐというのだから、
水疱瘡やおたふく風邪などの伝染病にも見習って欲しいスペシャルな感染だ。
風水でも健康運が上がるらしいし、お疲れ気味のワーカホリックな彼のために着てもいい。
家で「まったりデート」をするのが好きな人も、
緑の下着を身につければ、きっとより一層まったりと穏やかな時間を持てるだろう。
なにげに女性が選びやすく着やすい茶・モカは、
日本では風流で粋な色。身近な色と認識されているのだが、
もしもあなたの好きな人がアメリカ人なら控えた方がいいかもしれない。
何とアメリカでは茶色はやぼったい色とされているらしい。
文化の違い。
それは下着の色にすら例外無く表れるものであるようだ。
金運をアップさせたい時はやはり黄色い下着。
ただし色彩心理学的に、黄色は依存心や求愛の象徴。
甘えたい。可愛がって欲しい。子供のままでいたいという欲求の表れなので、
もしも彼氏が黄色の下着をはいていたら、
赤とピンクをふんだんに使ったランジェリーを着て、惜しみない愛情でもって応えてあげよう。
また、旅行するのにも、それに適した下着の色がある。
暑い国に行く時は寒色系の下着を、
寒い国に行く時には真っ赤な下着をつけるべきなのだ。
赤は交感神経を活発化させて心拍数を上げ、
血行をよくして体をポカポカにしてくれるありがたい色。
そのため冷え性の人にもいい。
何もしなくてもカロリー（極少）を消費出来るので、
ひょっとしたら後々、着るだけで痩せられる夢の下着に成長したりするかもしれない。
「最近、彼が全然構ってくれない。つまんない。不満」という人も、
赤い下着で問題解決だ。
たくさんの色の中で人が真っ先に注目する「赤の力」で
彼の視線をクギづけにするのだ！
（ただしその彼が野性味あふれる男性だったならば止めた方がいい。
気分を高揚させる力もある赤い色を見た途端、
彼は野山にかえってしまうかもしれない。
そんな彼には青や灰色の下着を見せて、クールに落ちついてもらおう）
治安の良くない国に行く時や、
女癖が悪く手がはやい異性の知人と二人っきりで会わなくてはいけなくなった時は、
捨てるに捨てられずにタンスの奥底にしまいこんでいた古い下着で勝負だ。
「大ピンチ！ 乙女の貞操が！ 逃げられない！」
そんなもしもの時は、
着古してくたびれた下着で相手のその気を萎えさせるのだ！
風水では、古くなった下着を大事に取っておくと出会い運に悪影響があるらしいのだが、
ショーツは穴が空くほどボロボロになってしまったものの方が効果が高いので、
取っておいても無駄にはならない。
色は洗っても洗っても決して真っ白くならない白が最適だろう。
なお、風水が気になるから古い下着を捨てたいという人は、
やっぱり風水にのっとって、生ゴミなどゴミの匂いがつかないようにして処分したらいい。
その代わり身を守る術がなくなってしまうので、
危険な所には行かない、首を突っ込まない。これらを守るようにしよう。
最後に「ババくさい」「服からはみ出た下着がコレだったらガッカリする」と
散々男性にこき下ろされるクリーム・ベージュ系だが、
女性目線では、どんな服にも透けにくいお役立ちカラーだ。
勝負時こそおしゃれをしたいし、風水的には年上の人に好感を持たれる力があるらしい。
「自然でいい」「派手すぎるのよりいい」という意見もあることにはあるのだから、
ここは気にするまい。
「それでも気になるのよぅ」「少しでも好かれたいのよぅ」と呟いた方。
ここまでつらつらと書いておきながら何なのだが、
実は上位三色に次ぐ第四位は「こだわりなし」なのだ。
「その人に似合っていればいい」
「好きな人がつけているものなら、どんな色でも構わない」
果ては「下着なんか見てない」という意見すらある。
勝負下着一つにもんもんと悩んでいた女子一同にしたら、
ありがたいやら腹立たしいやら。
何を信じ、あてにしたらいいのか分からなくなってくることだろう。
しかし一つだけはっきり断言出来ることがある。
好きな人のことを考え、下着や身に着けるものに悩み、気を付ける女性は、
確かにどんどんキレイになっていくのだ。
