リコの家には毎月、何冊かのフリーペーパーがポスティングされてきます。
そのほとんどが町のイベントやおいしいお店情報を
メインとしたタウン誌形式のものです。
内容は、どの冊子も似たり寄ったりで
きっとこれは町の印刷やさんの起死回生の策なんだろうなあと
考え出すと悲壮感が漂うことこの上ないのですが
どれをみても子供自慢の投稿写真コーナーだけは妙に熱気があります。
親としては、
かわいくてたまらないわが子の写真を!という感じで
投稿しているのでしょうが、リコはこういうページはちょっと苦手です。
理由は大きくわけて2つありまして、
1つめは、こういったページにはどうも
「ほらみてみて、かわいいでしょ!」という
押し付けがましさを感じてしまうんです。
なんだか「かわいい」と言わなければいけないような雰囲気が
ページ全体に漂っているのがどうもなあという感じです。
2つめは、そういった子供の写真には、
たいてい子供の名前も一緒に紹介されているのですが
この名前がしっくりこないのです。
たとえば、「ゆみこ」という名前だったら、
「由美子」とか「弓子」とかでいいのになあと思うんですけど、
そういうページには、「邑彌洸」とかいて「ゆみこ」だとかいった、
すごくむずがゆいというか、
わざわざ遠回りして読ませるような名前がいっぱいで
いまいちなじめません。
たぶん親からしたら一文字一文字に意味があって、
画数などにもこだわってるんでしょうけど、どうにも読みにくくて、
リズムよく読めない字の並びというのは
何かがかみあっていないような気がしてどうも苦手です。
こういう名前をみていると、
リコはつのだじろう先生のまんが「うしろの百太郎」で、
主人公が飼い犬の名前を
「お前は霊感があるからゼロだ!」と名づけたシーンを思い出します。
「れい=ゼロ」というシャレが中学生とは思えないぐらいベタでいいですね。
人間もこれくらいきっぷよく名前がつけられたら気持ちいいだろうなあと思います。
トリー・ キーブラは、いろいろな下着を販売しています。
中にはリコとおにいちゃんで名前をつけているものもあります。
出来る限りわかりやすくてリズムのあるネーミングを心がけたいものです。